結局は戯言だったというわけ

わしの前の会社は「WEBと映像の融合」みたいなことをよく言う社長の会社だった。
わしはWEBで映像を使った新しいサービスみたいな、コンテンツを作るものかなーと思っていたんだけど。

実際入ってすぐにわかったことは、この会社はWEB以外にも印刷用のパンフレットも請け負うし、映像の制作も請け負うし、サイト作成も請け負うし、コンサルも請け負う、ようするになんでもやる制作会社、というだけだった。
新しいサービスを作りたいと言っても、お前達にそんなことができるわけないだろうだの金がないだの言われて最終的に「WEBは広告だ」と言われて終わる。

そして最後にわかったことは、結局古いままの体制でいたいんだな、ということ。
小さい制作会社にありがちな、WEB及びWEBに付帯するものはなんでもやります、というような。
別に新しい体制にしたくて「融合」なんて言ってるわけではないんだな、と。
制作会社なんてそんなものだし、なんでもやるのはいいんだけども、その「なんでもやる」になぜ「WEBサービス」を入れてくれないのか。
なぜ自社で何かサービスを作ろうとすることだけはしないのか?
他社の広告を作るだけではもう生きていけないと言っても「代理店にいけば仕事はある」とか言われて。
でも代理店だってもうかつかつなわけよ。ウチの会社に振ってやる仕事なんかないわけよ。

そうして会社の方針についていけなくなり最終的に考えることは、いつ辞めようかな、である。

で、今この会社にはワシと2008年1月の同期で入った人及び、それ以前にいた人は全員いないという有様です。
「WEBと映像の融合」という言葉を発する人間がWEBのことを全く知らない人だったということ、上長に立つ人間全員がWEBのことを全く知らない人だったということ。
その人たちがわかる人たちにすべてを任せてくれればいいものを、そうしなかったこと。

他にもまぁいろいろあるんだけど、こんな考え方してる限り、これからも多分人材が定着することはないだろうと思うんだよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。