月の扉

前図書館にいったときに借りようと思ったんだけど、なくて。
こないだの祝日(11/23)に図書館に行ったら、あったので借りてきました。

前のも適当なオススメだったけど、そのオススメきいた時、他にもいろんな人が色々挙げてくれてて。その中に、この本を「俺が今から読む本」つって挙げたひとがいたんだよね。厳密にいうと、それオススメじゃねえダロ。

月の扉 (光文社文庫)

なんか変わったミステリーで面白かったよ!

いやー、だって、飛行機ハイジャックすんだけど、その中で殺人事件が起こるの。ハイジャックされた飛行機が、密室っていう、密室殺人。おかしくねコレ。だって犯罪者って意味じゃそんなもんもうハイジャック犯が犯人じゃねえの、って感じになるじゃん。ハイジャックするくらいなんだから人殺すんじゃねえの、ってなるでしょ普通。ハイジャックされて人質になってる中で殺人起こすってなにそのハードル高い密室殺人事件。しかもここにオカルトが絡んできてさらにややこしい。

ってとこから始まって、なんかハイジャック犯が、「俺らハイジャックに忙しいから君ちょっとこの殺人事件の謎解いといてよ(゚Д゚)」って、死体発見者の彼氏に依頼すんの。適当すぎる。さらに適当なのが、その彼氏が座間味Tシャツ着てるからという理由で「座間味くん」って呼ばれるんだけど、最後まで本名わかんなくて座間味くんのまま(;´Д`)てきとぅー。

というわけで、あまりにも突飛な展開するもんで、スルスル読んじゃった。あと文が読みやすい。難しい言葉とか漢字とか出てこないから。
いや難しくないんだけど、あの、「若(も)しくは」とか「漸(ようや)く」とか、普段使わないようなトコで漢字になってると、読み方わかんないじゃん!それが気になって、物語を追う集中力が途切れちゃうんだよネー。わしだけかな。

話の展開は読めないけど、犯人はスグにわかるんだよねえ。
だって、死体発見キャーてなったときに、あーあの子が殺してくれたんじゃんー、と思ったんだよね。すごくわかりやすいの。だからハイジャックのほうがメインで、殺人事件はすぐ解決してそこからストーリーが展開すんのかなぁとか思ってた。ところが、読み進めても読み進めても、なかなか「犯人はコイツだ!」をしてくれなくて(;´Д`)ずっといろんな可能性を考えてるんだよね。しかもなんか話がすぐ脱線するなぁー?って思ってたら、終盤も終盤でやっと全部がワーと繋がりだして、スッキリした途端、ええええってなって話が終わる。最後の展開は早さにはびっくりした。

すごく読みやすくて展開を追いやすいんだけど、だからかもしれないけど、なんかあんまりインパクトのあるシーンってなかったかなぁ。全体通すと印象に残らない感じ。スッキリはするし謎というかオカルト部分の余韻の残し方とかもいいんだけど、なんか残らないんだよねぇ。なんだろ。
聡美のバカさにはイライラするときもあったけど、スルスル読めて展開がどんどん進んでいくのは読むのが苦痛にならないからいいよね。

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