孤独感に苛まれる

今週が山場すぎる。忙しい。1日でデザイン、とか1日でFLashとかそんなんばっかり。わしだけで5案件も持ってる。しかもそれが全部動いてる。死ぬ。

前の職場では手が早い、仕事が早いと言われていたけど、前の職場はある意味「職業訓練所」のような、もしできなくても周りが手伝ってなんとかしてくれるようなとてもやさしい職場で、一般的に「人を育てるのが上手い会社」と高く評価されているわけだけれども、中にいる人はそれこそ元ミュージシャンや元寿司屋店長や変な経歴の持ち主や、元ニート、家事手伝い、結婚準備期間の暇つぶし、みたいなやつがいっぱいいて、そういう人たちがWEBの仕事とは呼ぶにはためらうような、なんつうか単純入力作業?みたいなことをしていて、それで手が早かろうと別にそれはただ単に要領が悪いやつと比べての話だったんだよなぁ。
とかしみじみ思うわけでー。前の職場にいたときから自分では手が早いつもりはまったくなくて、おまえらが遅いだけだろ、とずっと思ってきたのだけど、やっぱりそうだったんだよ。あの生ぬるい会社を出てよかった。
これが普通。これが現実。

特にウチの会社のような、できないやつは辞めさせられる少数精鋭型の会社では、ある程度手が早くないと「できないヤツ」認定されてしまい、できなければ手伝ってくれるような人もいない。手伝うという概念があまりない。体調が悪くて休むとか忌引きで休むとかになったらその分の案件を手分けして手伝うけど、基本、自分の案件は自分でなんとかするんである。サービス残業しようと徹夜しようと休日出勤しようと、なんとかして自分で納期に間に合わせなければならないんである。
となりでどんなに忙しそうにしていても、自分が暇なら早く帰るし、その逆もある。

前の職場はそういうのがない会社だった。帰る前には「なんか手伝うことないですかー」って声かけあって、みんなが早く帰れるように自然にしていた。
今の会社はいつのまにかみんな帰ってる。

どっちがよくてどっちが悪いとかは、たぶんない。そういう良いとか悪いとかじゃないんだ、たぶん。
業務内容の質の違い、というのもある。
前の会社は誰にでもできるすごい量の仕事をみんなで手分けしているような業務だった。
だから誰の手伝いでもできる。
今の会社で、もし急に「手伝いますよ」と言われても、自分のデザインがOKでないと手伝ってもらうことがなかったりとか、デザインを手伝ってもらうにしてもはじめのコンセプトやら使うモチーフから説明してそのあとリサーチしてという時間をかけてもらうのならば自分でやったほうがテイストも統一できるから、頼まない。

最初この会社に入ったときは、そういうところに違和感を感じていたけど、人に手伝いを期待するということは、自分の実績を半分にしてしまうということで、自分の実績というものがないと給料もあがらないし「人に手伝ってもわらないとできないヤツ」ということになってしまい、この会社では生きていけない、と気づいてから、そういうことを考えるのをやめた。

それでもワシは、やっぱり、みんなでひとつのものをつくりたいのです。甘い考え方だとわかっていても、いつも、毎週のきつい納期や重いプロジェクトとか理不尽な作業をみんなで協力して乗り越えてきたあの会社のやり方にあこがれるのです。

前の会社の上司が「俺はこの会社でしか働けない」と言っていた意味を、あのときもわかっていたつもりだったけど、それが今になってどんどん重く染みこんでくる。

ようするに、ひとりでしんどいおもいするの、さみしい(;´Д`)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。