脂肪の塊

こないだの日曜に、図書館に借りにいきたい本があったので、どうせ行くならついでにもう一冊何か借りようと思って、色々お勧めしてもらった中で、図書館にあったのが、「脂肪の塊」。モーパッサン。
「なんかすごいタイトルで気になってるから読んでみてよ」とかいう適当なおすすめだった。でも読むぜ!

脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)

読むのが遅いので、薄い本っていうのもちょうどよかった。通勤電車で読んだ。

「脂肪の塊」はなんていうか、デブの娼婦が親切にした金持ちどもに手のひら返されていじめられる話。それも、こっちがおなか減ってるのに隣でニヨニヨ美味そうなもの色々食われて分けて貰えないとか陰口でゲラゲラ笑われるとかいう低レベルな嫌がらせなので、なんかもう昔のこと色々思い出してワーとなった。その場からすぐ逃げられない状況なのもなんか昔と似てて読んでる途中おなかいたくなったきええええええええええええええええええええ
あと食べてるシーンばっかりなので、おなかすく。ぜんぶうまそう。はー、煮凝りとか食いたいなああああ。
わしのようにトラウマレベルで理不尽なこと言われ続けてちょう悔しい経験したことがなければ、金持ち罵倒小説として面白いのかも。

あと、「テリエ館」っていう短編も入ってて、それも娼婦の話。テリエ館っていう娼館のひとたちの話。こっちは愉快で楽しげなお話かな。コミカルなシーンばっかりで面白かったよ。

どちらにも言えるのはオチが「とってもよくできたお話」だってことか。どちらも退屈せずにスルスルと読めました。ただ翻訳モノって何言ってるのかわからないときはあるよねー

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