砂漠で砂を売ってる人

営業の不可能さを言うとき、「砂漠で砂を売る」と言うけど、それをやってるすごいひとがいて、その人と初めて会話したんだけど、なんかもう、それを可能にさせるキャラクターというか、とにかく濃い。しゃべりも濃いし面白いし、色も黒いし(関係ない)。この人に迫られて、説得なんかされたらもう買うしかないだろうな、と。そういう人なんである。
で、その人が部下の不始末を謝りにワシのところへ来たのだが(よーするに売り方を間違えてお客さんが怒っているのでイレギュラーでどーーしても修正してほしいというお願い。ぶっちゃけWEBなので反映はいつでもできるのだけど締め切りを設けて週反映をしている以上「イレギュラー」という扱いになる)、めちゃメンドクサイ修正だったんだけど、もうね、

(ウチの席のシマ手前あたりで)
「ごめん!ここ入っていいかな!」(入ったらだめというルールはないし断る人なんていない)

「ほんっまにごめんなさい!あ、君が担当!?僕○○といいますーどうぞよろしくー」(背中をばんばん叩いてくる)

ワシ「あ、私●●でs・・」

「●●さん!君はすごい人やってきいてる!(ワシの頭なでながら)なんか嫌な予感した今?!したやろ!?そーのーとおりーー!でな、ほんっっっまに申し訳ないんやけど修正をしてほしいんですー。」(ここで必死に経緯を説明)

ワシ「はぁ・・すぐですか?」(ゲラゲラ笑いながら)

「申し訳ない!!ほんっとーーに!!君甘いもん好き!?好き!?甘いもん!わかった!よーーしわかった!!」

ワシ「いや、あんまり気にしないでください」

「●●さん!ありがとう!!覚えたで!君の顔!何でも相談においでや!!!」(とウィンクしながら去っていく)

彼の登場シーンからもうずっと笑いっぱなしでした(;´Д`)最後思わず「ありがとうございます」って言いそうになるからすげーよなぁ。イレギュラー受けてあげてるのわしなのに。なんかもう、なんつーかもう、すごいとしかいいようがなくて、ちょーテンションたかくて、でも誠実で、真剣で、さすが「俺は何でも売れるねん」と自負し周りからも「あの人は砂漠で砂を売る人」と評価される人だ、と感動することしきりでした。今まですごい営業マン何人かみてるけど、このひとは、すごい。
さすがに時間が遅かったので今日中の修正は無理と言ったんですが、
「そこまでは無理いいません!そこまで無理ゆーたらあかん!明日中で十分!ほんまありがとう!!」と暑苦しいくらいに肩を叩かれ、結局、明日だいぶ大変な修正作業をしないとだめになったんですが、この人のためならやってあげてもいいかなと思っちゃうからなぁ。すげーなぁ。

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