10年前の私からの手紙がきた

これは高校卒業の時、そのときの担任の先生が「高校三年生」をクラス担任に持ったときは絶対にやっているという「企画」だそうで、卒業前に「10年後の自分宛の手紙」を先生に預け、先生が10年後に送ってくれる、という先生を媒介としたタイムカプセルです。友達の封筒には「10年後の友達に宛てた手紙」も入れることができます。
先生を媒介とすることで生じる問題等は「郵便料金があがっていたら先生が追加しとく」「先生がもし死んでも嫁に送らせる、嫁が死んでいたら親族に頼むから大丈夫」なんだそうです。

で、その手紙が、実家に送られ、実家の母が東京へ送ってくれました。中には、見覚えのある自分の字で自分に宛てた住所が書かれた封筒、そして開封しようと封筒の裏をめくると

弟が大学を無事卒業したことを書いた付箋が貼ってあった。笑った。おめでとう弟よ。そして母よ、本当に、本当にお疲れ様。

開封すると、あーこれ昔、妙に大切にしてた便箋だ、ってすぐに自分の書いた手紙を発見。今になって、なんで好きだったのか分かる。和紙のようなエンボスのテクスチャが触るとごわごわして、しっかりしてるような感じがするのに、そんなに厚くない紙なのでペラペラで、色も大好きな薄い水色で、白ベースでうすーく入った黄色がアクセントで、小さい柄が少女ちっくで、手触りと反して儚い感じがするのが、好きだったんだ。自分の大好きなものが全部入ってる便箋だったんだな。

内容は、まぁ、28才の自分を的確に言い当てていて笑った。28歳の私って想像つかないな、とか書いてる癖に結婚してないだろうなーとか。うるせーよ。しかしワシはこういう便箋2枚ほどに「綺麗に綴る」のうまいなぁ、ほんとうざい。高校生らしくなくてうざい。
同封されていた当時の友達からの手紙はほんとうにすばらしくて、懐かしかった。高校時代の友人とは一人を除いて全然連絡とっていないので、なんか授業中に回す手紙のような他愛ないことが色々書かれていて気負った感じがなくて、こういうのが高校生らしいんだよ、うん。今どう楽しいかとか書けばいいのに、ああ18歳の自分うざい。

小学一年生から今現在までずっと日記を書き続けているワシですが、さすがに大昔のアーカイブ(わらい)は実家にありますが、高校2年生頃からの日記は東京に持ってきているので今でもたまに読み返すのですが、この手紙を書いた時の日記に「クサいこと書きすぎた」って書いてた覚えがあるので、他の友人達に同封した手紙も割りとヒドイ感じなんじゃないだろうかと思うけど、高校生なんだからちょっとくらいクサくても、かわいいよね、って思えてしまえる、それが10年の成長なんでしょうか(;´Д`)

去年の夏のテニミュの日に、前述の“一人を除いて”の一人の友人に会っていて、そのとき「10年前から手紙がきたよ!アンタの手紙あったよ、笑った」とか聞いていたので、そのとき「ワシまだ来てないよ!」って言ったら誕生日の日に来たから28歳になったら来るのかもよ、って言っていたんだが。
封筒の消印は3/18になっているので、誕生日ではないのか?ワシの誕生日12月…。
さては忘れていたのか担任め。
つか担任の先生の家は、ワシの実家と超近いので、消印の局が同じ区内の局なんだよね、なんだかそういうどうでもいいこと思い出すと本当に懐かしいなぁって思うね。

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